世界穿孔日記

飽き性な新社会人の日記です。読書・サイクリング・デジタルガジェット・カメラ・文房具などに興味があります。

2015秋:谷川岳 - 本編

7:00
f:id:y0my:20151203165845j:plain 土合駅谷川岳ベースプラザに到着。
天神尾根へ続くロープウェイを尻目に、スタートです。

f:id:y0my:20151203165849j:plain 湧き水。 味覚音痴で水の違いなんて分からないけど、この雰囲気だけでおいしく感じちゃいます。

f:id:y0my:20151203165909j:plain 登山口までは、アスファルトの道を歩きます。
堆積した落ち葉が朝日を反射し綺麗。朝特有の、澄んだ空気が気持ちいいです。

f:id:y0my:20151203165851j:plain 横を見ると雲一つない空が。今日は最高の一日になりそうだ……!

7:15
f:id:y0my:20151203170342j:plain 登山道入り口に着きました。最初は、ちょっと急な上り坂が続きます。
f:id:y0my:20151203165911j:plain 15分程度歩くと、だいぶ岩が増えてきました。道の勾配も上がってきてます。
木々も貧弱になっており、いよいよ森林限界が近くなってきました。

f:id:y0my:20151203165704j:plain もはやこれは、登山道ではなくガレ場。いよいよ難コースが始まりそうな予感。

後輩に「久しぶりの登りきれるか分からない山だよ」と言ったけど、あまり信じてもらえなかった(笑)
でも、彼にこれだけ余裕があるってことは、何とかなるのかもしれない。そう自分に言い聞かせる。

出発から1時間経った頃でしょうか。
綺麗すぎる景色が!!!
f:id:y0my:20151203165707j:plain と、ほぼ同時に始まる鎖場\(^o^)/
f:id:y0my:20151203165854j:plain しかし、あまりに綺麗な景色に現実感が薄まったのか、案外すらすら登れます!

後輩が危なげなく登っていくルートを必死になぞります。 後輩の歩みに迷いはなく、安心してトレースできます。不思議と恐怖感はありません。
もちろん、ちょっと怖いと思う瞬間はあります。でもね、後ろを振り返れば
f:id:y0my:20151203165856j:plain これですよ!!!もう怖さなんて吹っ切れるほどの絶景!
景色を見ただけで、多幸感が湧いてくる。

こえぇ~→景色でメンタル回復!→こえぇ~→景色でメンタル回復!→……
の無限ループ(笑)

前日が雨だったので、濡れている石も結構ありました。かなり怖かったはずなんだけど、あまりに楽しくてこれを書いてる時点で恐怖感が抜けてます(笑)
f:id:y0my:20151203165839j:plain もちろん、ずっと鎖場ではなく、普通のガレ場もあります。西黒尾根は基本的に鎖場→ガレ場の繰り返しでした。(写真は後輩撮影)

9:15 ラクダの背(ラクダのコブ)
9:20 ラクダのコル

このへんは余裕がなくて写真撮れませんでした(笑)
怖さを非現実的な眺望で抑えてる状態だからね?集中力が切れて、恐怖に呑まれたら動けなくなるからね?
写真撮ってる場合じゃなかったのよ(笑)

f:id:y0my:20151203165842j:plain これは後輩が撮ってくれた写真です。今見るとかなり怖い所登ってるな(笑)
ちょっと手汗が出てきた。

だいぶ標高が上がってきました。
出発地点から500m登り、現在の標高は1500mを越えています。
綺麗な景色というのは飽きるものですが、ここは絶景過ぎてまだ飽きません。
標高に比例して眺望も良くなるわけで、これ以上良くなってどうするの、死ぬの!?ってツッコミながら登ってました(笑)

10:10 ザンゲ岩
ここまで来ればあと一息。
f:id:y0my:20151203165901j:plain 鎖場より、ガレ場が多くなります。(黄色くペイントしてあるのが道です)
心の余裕が生まれ、やっと撮影を再開することができました。
f:id:y0my:20151203165709j:plain にしても、こんな景色見ちゃったら、もう奥多摩に行けないな(笑)
山の後ろにまた山、そんなのが地平線まで広がってるわけですよ。

後輩が「あそこにあるのは赤城山で、あそこは〜〜」と解説してくれますが、全然分からない。 方向音痴な人には全部同じに見える(笑)
そんな僕でも2つだけ分かる山がありました。
一つ目は言うまでもなく富士山です。二つ目は、 f:id:y0my:20151203165858j:plain 平標山/ ̄ ̄ ̄\
ブルドーザーで均したの?ってくらいぺったんこ!
そういえば、僕の雪山デビューは去年の平標山なんですよね。
思い出の山だけに、見られて嬉しかったです!

10:35
f:id:y0my:20151203165711j:plain 無事、天神尾根に合流!これにて、ヤバい鎖場は終了!
生還した喜びと、やり切った達成感に震えます!
合流点にあるのは、ヤマノススメでお馴染みの看板です。
ここからはあおいちゃんでも登れるコースだと思うと、めっちゃ気楽だ(笑)

10:45
f:id:y0my:20151203165742j:plain 谷川岳山頂トマの耳に着きました。(写真は帰り道に撮ったもの)
休日だと混んでいる谷川岳ですが、11月中旬の平日ならば人もまばら。
ゆっくりと写真を撮れて最高の気分です。
f:id:y0my:20151203165856j:plain 満足したら、第二の山頂オキの耳を目指します。
まぁ、もう見えてるんだけどね(笑)
f:id:y0my:20151203165713j:plain こんなに見晴らしのいい尾根を歩けるなんて、僕は幸せです!

11:00
f:id:y0my:20151203165715j:plain 谷川岳オキの耳 到着。
うん、最高!(絶景すぎてこれしか出てこない笑)

ここには時間をとらず、すぐ出発します。
次に目指すは一ノ倉沢!去年のツーリングで行った、一ノ倉沢の上です。

f:id:y0my:20151203165718j:plain 後輩のお母さんが天神尾根から登り、ここで引き返したという鳥居です。
ここから先は、鎖場を含むガレ場が復活します。とは言え、西黒尾根と比べれば大したことない。
しかも相変わらず最高の景色!
f:id:y0my:20151203165722j:plain 徐々に雲が出てきたものの、依然として地平線まで見渡せます。

12:00
f:id:y0my:20151203165905j:plain あっという間に一ノ倉岳に着きました。
f:id:y0my:20151203165725j:plain ここでお昼。お湯を沸かしてカップ麺です。

f:id:y0my:20151203165727j:plain 一ノ倉岳山頂からの景色。
こんな景色を見ながらの食事なんて、贅沢すぎるでしょ……!

12:45
出発。 だいぶ雲が出てきました。もう景色は期待できないかと思いきや……?
雲が来て、
f:id:y0my:20151203165729j:plain 山に引っかかって、停滞してる!
f:id:y0my:20151203165731j:plain 現実離れした風景に目が点になりました。

f:id:y0my:20151203165733j:plain 行き道はスルーした、一ノ倉沢大絶壁に座す!
あまりに非現実的すぎて、不思議と恐怖はないです。
ちなみに、奥にある道路までの高低差は1000mらしいですよ(笑)

大絶壁で遊んでいると、さらに雲が増えてきました。
f:id:y0my:20151203165735j:plain 時折、薄い雲が僕達の方へも流れてきます。 今度こそ絶景とはお別れなのか……?

f:id:y0my:20151203165738j:plain 謎のバンザイポーズをする後輩。その視線の先には
f:id:y0my:20151203165740j:plain ブロッケンの妖怪だ!!!
すごい、まさかこんな所で見られるなんて思わなかった!
永遠の仔を読んだばかりの僕には最高のプレゼントでした。

13:55
オキの耳
14:05
トマの耳

f:id:y0my:20151203165744j:plain 雲は厚くなり続け、西黒尾根との合流地点に行く頃には、ガスった視界が続くようになりました。
だけど、もういいんです。絶景は堪能しつくした上に、ブロッケンの妖怪まで見れたのですから!
後輩と「最高だったね!」と話しながら、天神尾根を下ります。

天神尾根は基本が木道とガレ場、たまにしょぼい鎖場(ただし鎖は使わずにクリアできる)という構成。
f:id:y0my:20151203165748j:plain 意外と急ですが、普通の大人ならクリアできるだろうという程度です。
景色がつまらないので、写真を撮るでもなく黙々と下ります。

15:35
f:id:y0my:20151203165833j:plain 天神平到着!
最後は、ロープウェイで土合までワープします。

16:00
土合駅の車デポ地点まで戻ってきました。
これにて無事下山!

この後は温泉に行き、夜ご飯を食べ、帰宅です。

夜ご飯は後輩オススメの店「永井食堂」に行きました。ここの名物はモツ煮込みです。
「もつ」には肉が噛みきれず食べにくい印象しかなく、あまり期待せず入店したのですが……。
あまりに美味さに衝撃を受けました(笑)
f:id:y0my:20151203165837j:plain 旨味の効いたこってり味噌味に、ピリッと七味が効いた煮込み汁。
軽く噛めばほどける、柔らかい肉。
もう肉に絡んだ旨汁で、白米を運ぶ箸が止まらない!
いやー、もつ煮込みってこんなに美味しい料理だったのね……(笑)
登山から夕飯まで、すべてにおいて満足した山行でした。

今回は自分のスキルを越えるコースだけに、無事下山できて本当に良かったと思います。
鎖場への自信もちょっとは(ちょっとだけですよ!)付いたし、終わってみれば楽しさしかない山行でした。
絶対にまた行こう!いや、行かざるを得ない!!!