春の喜び
春が終わろうとしています。
思えば、春は年間で一番変化に満ちた季節なのかもしれません。
棒っきれになっていた木から芽が出て、葉になります。
無から有、これほどダイナミックな変化は他にありません。
これが2,3ヶ月で起こるのですから、写真を撮る側としては楽しくて仕方がありません。
外に行くたびに少しずつ違う景色が見られるのは素晴らしいですね。
僕が特に好きなのは、葉が生え終わった頃です。
若い葉はそれほど日に晒されていないので、とても薄い状態です。
この時期の葉はよく日に透けます。
これらが重なり、風が吹くたびに異なるフラクタルなシルエットが現れるのは何時間見ても飽きない気がします。
また、カナメモチの葉も素晴らしいです。
カナメモチとは、バラ科の常緑低木で、新芽が赤いのが特徴です。
生け垣に利用されることが多いので、みなさんも見たことがあると思います。
この新芽が開き、葉になり、まだ緑になっていない状態が一番いいのです。
このクリアーレッド、綺麗だと思いませんか?
とても自然界のものとは思えないほどの美しさです。
本当、この季節はたまりません。
花粉さえなければ、本当に完璧なのに。