世界穿孔日記

飽き性な新社会人の日記です。読書・サイクリング・デジタルガジェット・カメラ・文房具などに興味があります。

2015年夏 東北背骨ツーリング - 8日目

出発地:会津高原尾瀬口駅

猪苗代湖 ①崎川浜キャンプ場

天童 ②道の駅天童

大曲 ③大曲ユースホステル

十和田湖 ④⑤ホテル十和田湖

大湊

大間崎 ⑥大間崎キャンプ場

脇野沢 ⑦脇野沢ユースホステル

新幹線で帰宅!

八日目:脇野沢→大湊
総走行距離:40km
獲得標高:140m

6:40
f:id:y0my:20151112235055j:plain 意識が浮上する。今日は晴れ、晴れ、晴れ……!
薄目にも感じる明るさ。
扉の隙間からは、光が溢れている。

ベッドを出て、颯爽と扉を開け放つっ!

f:id:y0my:20151112235058j:plain

ま、眩しいっ!

なんて明るいんだ……!!!

f:id:y0my:20151112235103j:plain

廊下に出て確信しました。
”今日は最高の一日になる”ということを!
光の差し方が綺麗でしょ?快晴じゃないとこうはなりませんよね!

食堂へ行き朝ごはんです。
食堂には、写真家であるご主人の作品があり、鑑賞しながらの食事です。
f:id:y0my:20151112235106j:plain 今日の朝食は薄皮チョコパン。
3つ食べようと思ってたのに、気づいたら5個全部食べてました。
昨日の夜ご飯、ご飯4杯分のカロリーはどこに行ったんでしょうか(笑)

今日の走行距離は40km、オール平地。
鼻歌交じりにクリアできるルートです。今日ばかりは時間に追われず走れそうです。
のんびりとパッキングし、自転車に荷物を括りつけます。
時間に追われないって、最高。

8:00
出発の時です。ユースの人にお礼を言い、漕ぎ出します。
最後は、ご夫婦で見送ってくださいました。
お二方は本当に親切だし、最高のユースでした。
またここに来ることになったら、絶対に泊まります!
本当にありがとうございました!

f:id:y0my:20151112235109j:plain 漕ぎだして30秒で止まりました(笑)
空が、青すぎるんです。
夢にまで見た、雲1つない青空!嬉しすぎて、シャッターを切らずにはいられません!

8:10
雰囲気が良い神社があったので、撮影タイムです。
まだ出発から10分ですが、完全にサドルから降りました(笑)

f:id:y0my:20151112235207j:plain もうね、空の青に鳥居の赤色が映えるんですよ!

f:id:y0my:20151112235210j:plain 石の鳥居もね、苔むした質感が素敵!

f:id:y0my:20151112235218j:plain 構図がキマった!

テンションがMaxから下がりません(笑)
気が済むまで撮影したら、再出発です。

走り出すと、すぐに海沿いの道に出ました。
f:id:y0my:20151112235112j:plain 青い海に青い空!
旅はこうでなくっちゃ!という景色です。

自転車を撮っても、明るすぎて黒つぶれします。
f:id:y0my:20151112235115j:plain これこそ快晴!
黒つぶれに嬉しさを感じるのは、これが最初で最後かもしれません(笑)

あぁ~^^
f:id:y0my:20151112235123j:plain あぁ~~~~~^^^^^^
f:id:y0my:20151112235126j:plain

写真を撮ってばかりで全然進みません(笑)

ここらで、闇雲に撮るよりも、きちんと狙って撮ろうと方針転換。
自転車の写真を真面目に撮ります。
で、その時のベストショットが以下の3枚です。

f:id:y0my:20151112235041j:plain f:id:y0my:20151112235129j:plain f:id:y0my:20151112235037j:plain 本当に楽しさしかないです!

9:15
そんなこんなで、20kmは走りました。行程のちょうど半分です。
と、ここで小石を踏みパンクしました。被写体探しに夢中で路面を見てなかった(笑)
ささっと修理して再スタートします。

それからは、鳥居の写真を撮ったり、
f:id:y0my:20151112235140j:plain 鉄塔で構図をキメたり、
f:id:y0my:20151112235143j:plain のんのんびよりで見たような遊具を見つけては寄ったりしました。
f:id:y0my:20151112235132j:plain ※ちなみに、校舎もそれっぽかったです
f:id:y0my:20151112235136j:plain

そんなことをしている内に、本日のゴール大湊が近づいてきました。

大湊って、海上自衛隊の航空基地もあるんですね。
f:id:y0my:20151112235146j:plain 純粋にかっこいい!
f:id:y0my:20151112235149j:plain

さて、大湊に帰ってきたということは、旅の終わりも近いということです。
あと数キロですが、なんだか名残惜しいですね……。

と、ここで……
f:id:y0my:20151112235152j:plain まさかのお天気雨\(^o^)/
結局、今回の旅は毎日欠かさず降られたことに(笑)
まぁこの雨はすぐに上がったんで、良しとしましょう!

11:00
f:id:y0my:20151112235156j:plain とうとう大湊に帰ってきました。
写真は自衛隊の基地にあった巨大アンテナです。

せっかくなので、おなじみの戦艦撮影スポットにも寄ります。
f:id:y0my:20151112235044j:plain うん、何回見てもかっこいい!

11:30
ユースのご主人がおすすめしていた店、「美味小屋 蛮」でお昼にします。
f:id:y0my:20151112235158j:plain

店に入ると、「カウンターに来なよ!」と元気で陽気なマスターに言われ、彼の真ん前に座ることに(笑)
今回の旅から人生論まで(笑)、色々語りました。
マスターも自転車乗りなので、とても話が弾みました。(ユースのご主人とは自転車仲間だとか)

もちろん、食べ物もすごく美味しかったです。注文したのはアランドロンカレーという名物メニューで、とある小説にも登場したことがあるとか。
f:id:y0my:20151112235046j:plain 名前は不思議ですが、端的に言えば「揚げチーズハンバーグのせカレー」です。
まるで旨さの押し売り的なメニューですね。
「ハンバーグ、チーズ、カレー、揚げ物、全部好きなんだろう?一気に食べちゃいなYO!」
みたいな。

すべてを合わせたらしつこくなりそうですが、全くそんなことはありませんでした。なんとハンバーグ・チーズ・カレーそれぞれが主張しすぎず、うまーく調和しているのです!
これもきっとマスターの研究の成果なんでしょう。うますぎました!

それだけじゃなく、サービスでカレーのお代わりをいただけたりと、全てが最高な店でした。
居心地の良さに、2時間も居座ってしまったのが何よりの証拠です(笑)
マスター、またいつか行きます!

13:30
大湊駅に戻ってきました。
f:id:y0my:20151112235201j:plain ここからは輪行帰宅です。
次の電車までは7分。まぁ、無理ですね。
その次の電車はいつだろう……と調べると衝撃の事実が!
次の電車は3時間後らしい\(^o^)/
これは……頑張るしかないな(笑)

この時は不思議に冷静で、体が無駄なく動きました。自転車を担ぐための紐は付けず、とにかく袋に格納します。5分で終わらせ、フレームに手をかけ持ち上げました。その甲斐あって、なんとか乗りこむことに成功しました。
また一つ伝説を作ってしまったよ……(笑)
f:id:y0my:20151112235204j:plain ※写真は、車内で肩紐を付けるためフロントフォークを露出した所です。
 実際はフロントフォークを収納し乗り込みました。

さぁ、いよいよ乗る新幹線を決めなければなりません。
新幹線は6年以上乗ってないので、どこから手をつければいいのか分かりませんでした。
結局、その場でえきねっとに加入し、クレジット決済するという力技で通しました(笑)

ちなみに、新幹線輪行する際のポイントは

・車両一番後ろ、席の背後にある荷物スペースに自転車を置く
・その場所を確保するため、新幹線は始発駅から乗ったほうが良い
・座席は後ろの方がスペース使う大義名分を得やすい

という三点のようです。条件に合致したチケットが無事取れました。

16:30
鈍行でまったり新青森まで来ました。
新青森では一時間ほど待ち時間があります。
おみやげを研究室用・家用・バイト先用の3つ買い、実家に宅急便で送ります。
発車20分前にホームに行くと、ちょうど新幹線が来たところでした。

17:10
無事、自転車搭載完了。
さすが新幹線、収納スペースも広い。
f:id:y0my:20151112235050j:plain

席に付きスマホをいじっていると、まもなく走り出しました。
GPSで現在地を見ると、あれだけ苦労したはずの道を、すごいスピードで戻っていることが分かります。
地図を見ていると、旅の思い出が蘇ってきました。

初っ端から白米ぼっちキャンプになり、乾いた笑いが込み上げてきたこと。
温泉で老夫婦に話しかけていただけたときの嬉しさ。
道の駅での野宿デビュー&旅人トーク。
温泉オタクのペアレントさんが二人前の夜ご飯を振る舞ってくれたこと。
雨の中、峠の中腹で日が沈んだこと。
台風回避のため止まったホテルと、奇跡的に営業してた飯屋の常連さん。
すべてを出し切り、日没と同時に200km先の本州最北端に着いたこと。
雨の中峠を越えた先には、最高のおもてなしが待っていたこと。
そして、旅終焉の地のカフェには、とても良くしてくれるマスターがいたこと。

今思い出すと、本当に色々なことがありました。
天気には恵まれなかった今回の旅ですが、代わりに人情には恵まれていたと思います。
最後の最後には晴れたし、今なら胸を張って言える、   "旅に出てよかった!!!"

--- 完 ---  
 
 
 
 
 
21:00
と、綺麗に終わればよかったのですが、東京に着いたのは平日の21時です。
すなわち、電車が混んでる時間。
輪行は申し訳ないので、家まで20km自走しました。
久しぶりすぎて、都会の夜景に無性の懐かしさを覚えるのでした。

22:30
無事自宅到着。
正直、無傷で自宅に帰れたのは奇跡だったと思います(笑)
自分で自分を褒めてあげたいです。
自宅に戻ると、そこには出発前と何一つ変わらない空間が。
非日常から、退屈だが愛おしい日常へ。

こうして、辛かったけど最高に楽しかった旅は終わったのでした。